あいさつ

いま私たちの生活の中に、高齢化社会が急速に到来し、寝たきりなどの要介護老人の世帯が増大し、リハビリ・介護を必要とする高齢者が多くなっております。

介護老人保健施設「福寿荘」は医療ケアと生活サービスを一体化した、理想的な環境を提供できる施設です。家庭的な雰囲気の中で、家庭復帰を目指し生きがいをもって療養生活を送る場として、お年寄りが進んで自立できる環境づくりを地域と家庭のパイプとして、お手伝いしていきたいと思っております。

医療法人社団三愛会
理事長 三船 和史


はじめまして 皆様お変わりございませんか。

医療法人社団三愛会 介護老人保健施設「福寿荘」は平成2年5月14日に開設されました。現在県内に約50の介護老人保健施設がありますが、当施設は6番目の開設で丸亀市では一番歴史の古い施設です。

定員は入所定員80名、通所20名、それに指定居宅介護支援事業所を併設しています。入所は要介護1から、通所は要支援1から御利用いただけます。

介護老人保健施設は、病院と家庭の中間施設とされ、病院を退院して家にかえれば「また寝たきり状態なる」ので、それを避けるため中間施設でリハビリを行い、元気になって「家」に帰りましょうと言うのが使命です。対象の病態のなかには、段々悪くなり改善しないものも多く、最近では本人や御家族の希望により看取りをも行うようになりました。

私は長く内科医師として働き、その後この施設で10年以上超高齢の方と過ごしてまいりました。私も介護が必要になったらここでお世話になろうと思っています。内科医・健康管理・産業医として働いていた時から「同じ生きるなら、同じ働くなら心楽しい毎日を」という信念で仕事をし、生きて来ました。

そういう私が見たこの施設の特徴は古い開設ではありますが、最近内部を大改装し「明るく、ゆったりした清潔な施設」になっています。

内科医が常駐していて健康管理と介護老人保健施設で出来る範囲で必要な診療を行っています。さらに必要に応じて、他の協力医療機関に受診依頼、必要なら入院をお願いしています。

私は自分の経験から、超高齢の方の場合も病気対応は「早期発見、早期治療」が基本だと思っています。いろいろな病態に応じ専門の医師と共に診療することは、高齢者であるほど早く症状の改善、苦痛の軽減につながり生活能力の低下が防げます。

全国の医療や介護の必要がある高齢者施設に入所されている方の八割に認知症があると報告されています。当施設では近くに協力専門病院があり、常時精神科医師の協力が得られる体制になっています。

生活に役立つ「リハビリ」を大切に行っており、利用者の方も大半の方が「リハビリ大好き」でがんばっています。

介護看護、介護はほとんどが介護福祉士の有資格者で「明るく楽しく」も込めて行っており、看護も介護と一体になってその使命をはたしています。

この分野の「キーワード」は基本に忠実に、やさしさを込めてです。

「明るく、楽しく」に繋がる行事に、ボランティアの方との交流があります。最近は重症化・老衰化も進み全員参加とはいきませんが、時には遠方へ遠足に行ったり、カラオケに興じたり、テナーサックスの演奏を聴いたり、慣れた「お菓子作り」などを行っています。

最後に私が目指している方向は、種々な理由で入所された方々が「他所で過ごすよりここで過ごせて良かった」と感じて頂けるように、また利用者の方だけでなく職員の方々にも是非「ここで楽しく働けて良かった」と思って頂けることが私の願いです。

介護老人保健施設 福寿荘
施設長 小笠原 担